保育士の膝の上に座って絵本を見る子
1歳くらいの子が本棚から絵本を取って、そのまま吸い込まれるように、私の膝の上に座る瞬間がたまらなく好きです。
座っている私のところに本を持って近づいてきて、あと数歩のところで後ろ向きになり、私の膝の上に。。
かわいい!!!!!
いつも私は心で叫んでいます。
子どもを抱っこしてはいけないみたいは変なルールがある保育園が存在するようです。
私は、子どもが望んでいるのなら、たくさん抱っこしていいと思っています。「いいと思う」ではなく、抱っこしたい!
保育士にとっては『たくさんの子ども達』ですが、子ども達にとって(特に乳児組の子ども達は)保育園での保育士の存在は『お母さんの代わりになる数少ない大人』と思うのです。
お母さんがいない保育園という場所で、自分を守ってくれる存在は保育士なのです。
お母さんの代わりにめいっぱい関わりたいじゃないですか!
とは言っても…
子どもと保育士が一対一で関わる時間なんてない!
子どもと保育士が一対一で関わってる時、ほかの子はどうするの?危険だ!
などなど。賛否両論ありそうですね。
認可保育園の保育士配置基準は
0歳児3人に対して保育士1人
1歳児6人に対して保育士1人
2歳児6人に対して保育士1人
この配置基準で考えると、一対一で関わることは難しいことです。(あえて、きっぱり言います!)
でも一対一の関わりを大事にしたい。
子どもが保育士の膝の上に座って絵本を読む。
なかなかできないことかもしれないですが、たまに、このチャンスが訪れます。
朝の時間、遅番の時間、風邪が流行り欠席の子が多い時期…などなど。
そのチャンスを見逃さず大切にしてほしいのです。
本音を言うと保育士配置基準が改善となり、常に『子どもが保育士の膝の上に座って絵本を見る』環境が当たり前になってほしい。
でも今それができない環境だからと言って、やらないという選択はしたくないのです。
子ども達一人ひとりを大切にする保育がしたい。
集団を動かす技術を身につけることは多少は必要かもしれないですが、私は子ども達一人ひとりの気持ちに寄り添ったり汲み取れる力を身につけたい。
クラス運営は常に集団での保育をどうしていくか考えなくてはいけませんが、個々の関わりについても考えていきたいですね。
絵本が好きで一人ひとりとじっくり関わりたい私には、子どもが私の膝の上で絵本を読む時間は至福の時間です。
子ども達も同じ気持ちでいてくれていたら、嬉しいな。