経営者になったら、どんな保育園をつくりたい?
『保育園の経営者になれるとしたら、どんな保育園にしたいですか?現実には絶対にあり得ないような、夢のような理想でいいです。どんな保育園をつくりたいですか?』
と同僚から質問されたことがあります。
私は即答しました。
働く職員が幸せであること。
一番最初に考えたいのは働く職員のこと。
職員が満足して働ける保育園にしたい。
私の理想の経営方針はこれです。
子どもにとって保育士は環境のひとつと考えます。
子どもにとって保育士は
直接、関わり触れることのできる環境。
子どもが自分で選ぶことのできない環境。
子どもの心に大きな影響を与える環境。
子どもの環境である保育士さんには幸せ(心が豊か)でいてほしいのです。
自分が満たされていて幸せでいれば、まわりの人を幸せにすることができると信じています。
職員に十分な給与を支給し、土日祝日は休み、土曜日出勤の時は必ず振休で休んでもらい、残業は最低限にして、プライベートな時間を充実させてほしい。
【私の理想の保育園】
☆保育士の配置基準(私の理想の基準)
0歳児 : 子ども2名に対して保育士1名
1才児 : 子ども3名に対して保育士1名
2歳児 :子ども4名に対して保育士1名
3歳児 : 子ども6名に対して保育士1名
4歳児 : 子ども8名に対して保育士1名
5歳児 : 子ども10名に対して保育士1名
☆保育園の概要
0歳児6名 : 保育士3名
1才児12名 : 保育士4名
2歳児12名 : 保育士3名
3歳児12名 : 保育士2名
4歳児16名 : 保育士2名
5歳児16名 : 保育士2名
フリー(クラス担任を持たない)保育士3名
看護師1名
栄養士1名
調理師3名
事務員1名
パートさん 若干名
保育時間 : 8時〜19時
(子どもに負担がかからない保育時間の設定)
☆解説
保育園の概要(私の理想)を説明しますね。
・乳児は家庭でお母さんと一緒に過ごしているような安心感と安らぎがあったほうがいいのと、基本的生活習慣の形成・情緒や自己肯定感を育てるためには丁寧な関わりと受容が大切なので、十分すぎるくらいの保育士を配置したい。
・幼児は、子ども達それぞれの個人差や集団での活動に取り組める・取り組むのが難しい等の時に一人ひとりを大切にサポートしたいのと、子ども達がそれぞれに興味を持った遊びをじっくりと楽しむ環境・得意なことにじっくりと取り組む環境を作りたいので、1人担任より、よりきめ細やかな配慮ができる複数担任にしたい。
・フリー保育士と主任が保育補助に入り、クラス運営のサポートをする。そして、休みやすい体制を作る。
病気で休むのはもちろん、旅行や楽しみ・家庭の行事などに休みを使い、心の充実を図ってほしい。
・保育の質を良くするためのミーティングや勉強、研修(園内・園外)を充実させたい。
・園長、主任はリーダーシップ研修などで組織のあり方や職員・保護者との関わり方などを学び、保育についても常に学んでほしい。学んだことを実践して、働きやすい環境作りに務めてほしい。
・園の行事は多くなりすぎないようにする。
運動会や発表会を行う場合、劇団・サーカス団・プロスポーツ選手みたいなことを子どもには求めず、子どもの心に負担がかかるようなストイックな練習はさせず、子どもの年齢や成長にあったものにする。保護者の評価や見栄えのための行事ではない。子どもが取り組むことによって、できないことができるようになった・達成感を感じた・興味が持てた・楽しいという過程を大事に行ってほしい。
行事はとにかく楽しむことが一番!
※行事(活動)を嫌がる子どもがいたら、なぜ、嫌なのか・どうしたら興味を持ってくれるのか、保育士が考えて子どもにアプローチしてほしい。『できなくてもいい、興味を持ってやってみてほしい』精神で、無理強いはしないように。
・書類は簡素化。必要のない書類は廃止。
ここまで読んだ方は、ありえない💢と思うでしょう。実際、ありえないです。現実は厳しいものです。
でも、ありえないことですが、想像するのは自由!
こんな保育園があったらいいなぁ〜って想像してたら、ワクワク楽しい気持ちになりました!
保育士の体力、精神状態がギリギリにならないように、時間に追われ余裕が持てずキリキリしないように。
大切なことなのでもう一度書きます。
『自分が満たされていて幸せでいれば、まわりの人を幸せにすることができると信じています。』
全国で働く保育士さんが今日も幸せ(心が豊か)でありますように。保育士さんの幸せが子ども達に伝染しますように。
今日も祈っています。