憧れの先生
心に残っている園長先生(当時68歳)の言葉があります。
『私が新人保育士だった頃、園長先生から、
"子ども達が保育園や幼稚園に入るということは、家族以外の大人と初めて出会うということ。
初めて出会う家族以外の大人なのだから、子ども達にとって憧れの存在になりなさい。身なりをきれいにして、きれいな言葉を使い、優しく、笑顔でいなさい。"
って教わったのよ。今でもこの言葉、覚えているわ。』
私の心にも響きました。とてもシンプルだけど、とても大切なことと思ったのです。
特に『きれいな言葉』
忙しくバタバタしている時、気持ちに余裕がない時、つい言葉がきつくなります。子ども達を人格のある人として尊重できないと言葉は乱暴になります。
そんな時は深呼吸して、この教えを思い出してほしい。
言葉と心は繋がっています。言葉がきれいになれば心もきれいになる。心がきれいになれば言葉もきれいになる。言葉と心がきれいになれば表情もきれいになる。
きれいの連鎖です。
そして、子ども達は人格のある『人』であるということを忘れないでほしい。
聞いた話です。ある保育園では子ども達を『あんた達』と呼ぶそうです。そんな話を聞くと悲しくなります。そのような意識の低いことをしているのであれば『保育士は誰でもできる仕事』と思われても仕方がない…。
もう少し、いろいろなことを意識して心掛けて保育ができるようになったら保育園の質があがるのではないでしょうか。
(保育士さんの意識が高く、素晴らしい保育をしている保育園もあります。)
園長先生が新人の頃ということは、約46年前の教え。
こういうシンプルだけど、素敵な教えは次の世代の保育士さん達にも広がればいいな。