caoco’s blog ☆保育士のブログ☆

保育士として働いていての体験談や感じていることをメインに書いています。

私の転職エピソード 保育園から保育園へ

私は転職を3回しています。

転職はしていますが、職種は変わらず3回とも保育士です。

(現在も保育士歴更新中)

 

その中で、保育園から保育園に転職した時のエピソードをご紹介します。

転職を考えている保育士さんへ、1例として参考にしてもらえたらと思っています。

 

 【A園】

はじめての転職。

ハローワークで求人を見て、給与・福利厚生がしっかりしている等の確認をし、休日に若干の不安がありましたが、ここならいいかなと思い、試験を受けました。

 

社会福祉法人で家族経営(理事長:おじいちゃん・園長:お父さん・副園長:お母さん)、保育園を運営して3年目の保育園でした。

家族経営ということは、就職して働きはじめてから分かったことです。

仕事をしながらの転職活動だったので、保育園の中の様子を見ることなく、2月上旬の日曜日に試験(筆記試験・面接)を受けに行き、採用されて4月に入職しました。

 

園長先生・副園長先生は「経験のある方が入職してくれて嬉しい。」と、私の入職をとても喜んでくれて、受け入れてくれました。

でも!しかしです!

 

ここの保育園を牛耳っていたのは園長先生でも副園長先生でもなく・・・

『主任』だったのです!!

 

主任とは、入職1日目の4月1日が初対面でした。第一印象は怖そうな人。

朝、全職員にあいさつをして、同じクラスの担任になった先生と一緒に午前中保育をし、お昼寝時間になった時です。

主任が「明日、オリエンテーションをします。」と私に声を掛けてきたのです。

 

翌日のお昼寝時間中、誰もいない部屋に呼び出されました。

そこで主任が私に言った内容は

 

「この保育園は3年目になりました。新人で入職した子達も3年目になります。」

「あなたはその子達よりも下と思ってください。」

「この園では1年目の一番下と思って働いてください。」

 

主任からこのようなことを言われて、直感的に「私の経験」は主任にとっては疎ましいのだろう・・と感じました。

 

私はこの園で天下を取りたいわけでもなく、経験をひけらかして威張るようなことをしたいわけでもなく、そのような態度をとったわけでもない。(オリエンテーションについて声を掛けられたのは入職1日目です。)

ただ主任は私の存在に危機感を感じて、先手を打って予防線を張ったのだと思いました。

 

保育園の仕事はチームワークと思っています。

先輩後輩の関係があったとしても、それは上下ではなく、それぞれの役割を果たし連携を取りながら子ども達の保育をする。新人の役割、中堅の役割、ベテランの役割、主任や園長の役割。

 

それぞれの経験や価値観、得意不得意を出し合い補いながらやっていくものだと思っていたので、主任の言葉はとても残念でした。

そして、この主任の下で働くのか・・と不安になったのです。

 

不安は的中でした。

主任は支配的で絶対的な権限を持っていたのです。

それに反して保育士さん達はとても親切で子ども達に優しくよい先生が多くいました。若い先生も頑張っていたのですが、主任は若い先生の保育に対してもダメ出しをすることが多く、出る杭は打たれるどころか、育とうとしている芽にコンクリートを流し込むようなやり方で、若い先生達を抑えつけていました。

 

親切な先生達が多かったことが私の救いでした。

そして、波風を立てないように静かに働いて2年が経ち、この園から離れようと決意したのです。

 

退職の日、主任は私に涙を流しながらこう言いました。

「こんな主任でごめんなさい。」

 

この年の退職者は5人。5人で一緒に退職しようと行動したわけではありません。それぞれが決めたことです。

私も退職者なのに「○○先生も退職するんだ~。え?△△先生も?!」と驚いたことを今でも覚えています。

 

多くの保育士が退職することになり、主任も感じることがあったのでしょう。

主任は保育士さん達を支配することでしか、自分の存在を保てなかったのだと思うのです。主任としてどのように振る舞ったらいいのか分からなかったのかもしれません。

 

このことをきっかけに、主任もさまざまなことを学び、今は職員の方々と信頼関係を築きながら働いていることを願っています。

 

話がそれましたが・・この転職での反省点は。

『保育をしている現場を見なかったこと。』

 

保育現場に足を運び、保育士さんがどのように子ども達に接して、どのような保育をしているのか、しっかり見ることです。そして、その時、主任は何をしているのか。できれば一日見学できたらいいと思います。

 

私はそれを省いてしまった。

 

現場を見て、誰が現場を牛耳っているのか、その人の人柄や保育観はどうなのか。

見抜けないことが多いかもしれませんが、見ないより見たほうがいいです!

 

☆余談☆

・休日年間125日くらいあった職場から、休日年間116日の職場への転職でした。

年間で9日間くらい休みが少なくなっても大丈夫!って思っていましたが、しっかりと休みが取れる職場から、休みが少ない職場への転職は、モチベーションが下がってしまいます。

・入職を考えている保育園の見学の際、保育室で使われているおもちゃの人形を見ましょう。人形がどのように扱われているかで、そこの保育園の保育が見えてきます。人形がごちゃごちゃのおもちゃ箱に雑に片付けられていませんか?人のように人形を扱っている保育園は、保育が丁寧に行われている可能性があります。

・転職時、経験年数があると主任やベテラン保育士に脅威と思われて睨まれたり、お手並み拝見的な目で見られたりすることがあります。

 

 転職を考えている保育士さんの新しい環境が素晴らしい場所でありますように!

 

☆おまけのぼやき☆

敵も味方も、上も下も、潰す潰されるも、ないのにな~。

おだやかに、おおからに働きたいな~。